脱肛といぼ痔の違いは何?治療法は?

いぼ痔と脱肛は似ていますが正確には違います。

簡単に言えば脱肛はいぼ痔の進行してしまった形とも言えます。

また、脱肛とよく似た症状に直腸脱というものもあります。

それぞれの違いを知り、適切な治療を受けるようにしましょう。

いぼ痔とは

いぼ痔

いぼ痔について説明をします。

いぼ痔の症状

いぼ痔は肛門周辺の血液がうっ血を起こし、痔核を形成してしまいます。

肛門よりも中の>直腸にできるものを内痔核、肛門より外の皮膚にできるものを外痔核と言います。

排便の時に痛みや出血を伴うことも多いです。

内痔核が大きくなってしまうと排便の時に外へ脱出してしまいます。

最初は脱出しても自然に戻っていきますが、症状が悪化するにつれて手で戻さなければならず、そのうち、手でも戻らなくなっていってしまいます。

いぼ痔の原因

便秘

排便しようといきむことで肛門周辺にうっ血が起こり、それが炎症を起こして痔核となります。

生活習慣

長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしも血流が悪くなるのでいぼ痔になりやすくなります。

刺激物の摂取

アルコールや刺激物の過剰摂取も原因になりやすいです。アルコールは血流を悪くしますし、刺激物は排便時に肛門に負担をかけます。

いぼ痔の治療法

生活の改善

症状が軽いいぼ痔の場合は便秘になりにくいように生活改善をしたり、運動をしたりします。

薬を使う

外用薬や内服薬などでいぼ痔の治療を行います。

手術

いぼ痔の症状が重い場合は手術が必要になります。

手術にはいくつか方法があり、日帰りできる場合もあれば入院が必要な場合もあります。

症状が悪化していると負担が大きくなってしまいます。

脱肛とは

脱肛

脱肛について説明をします。

脱肛の症状

脱肛はいぼ痔の内痔核が進行してしまった状態です。

初期症状は排便の時にいきむことで肛門から痔核や直腸などが脱出してしまいます。

そのまま放置しておいても肛門の中に自然と戻っていきますが、症状が進むにつれて排便の時だけでなく、お腹やお尻に力を入れた時にも脱出してしまいます。

放置しておいても肛門の中に戻らなくなり、手で入れなければならなくなります。

最終的にはつねに脱肛状態になってしまいます。

こうなってしまうと肛門まわりがベタベタして下着や服がよごれてしまったり、かゆみを感じることもあります。

脱肛の原因

脱肛の原因はいぼ痔が進行し、内痔核が大きくなってしまったことに尽きます。

くわえて、肛門括約筋が衰えていることもあります。

肛門括約筋は肛門周辺の手術をした際に緩くなってしまったり、加齢や出産で衰えてしまったりすることがあります。

脱肛の治療法

いぼ痔の治療をする

いぼ痔が無くなれば脱肛も納まります。

肛門括約筋を鍛える

肛門括約筋の衰えや手術の後遺症ならば肛門括約筋を鍛えるトレーニングを行います。

おしりの穴をしめたり緩めたりを繰り返すことでお肛門が鍛えられ、徐々に脱肛が減っています。

排便の時にいきまない

排便しようとトイレに長居をしていきんでいると肛門に負担がかかってしまいます。

残便感や便意があったとしても、スムーズに出ない時は一旦諦めましょう。

浣腸や下剤などでコントロールするのもおすすめです。

手術をする

常に脱肛している状態になってしまった場合は手術が必要です。

脱肛と直腸脱の違いにも注意

脱肛 注意

脱肛とよく似た症状に直腸脱というものがあります。

健康な直腸が脱出する

直腸脱もいきんだり力を入れたりすると肛門から直腸が脱出してしまうのがおもな症状です。

しかし、腸そのものは健康です。

痔ではありません。

ここが大きな違いです。

直腸脱の原因

直腸脱の原因はいくつかあります。

肛門括約筋の衰え

加齢や女性の場合は出産によって肛門括約筋が衰えてしまうことがあります。

そうなると肛門や直腸が正常な状態であっても肛門から飛び出してしまうのです。

便秘

排便をしようとしていきむことで脱肛を招いてしまいます。

肛門周辺の手術の後遺症

裂肛や痔ろう、その他肛門周辺の手術を行うと肛門括約筋が緩くなってしまうことがあります。

直腸脱の治療法

直腸脱の治療法はいぼ痔の治療以外は脱肛とほぼ同じです。

  • 肛門括約筋を鍛える
  • 便秘にならない
  • 排便時にいきまない
  • 手術をする

まとめ

いぼ痔の場合、内痔核が進行してしまうと排便時に脱肛が起こってしまいます。

最初は自然と肛門の中に戻りますが、症状が進行するにしたがって常に脱肛状態へとなってしまいます。

そうなってしまうと手術で治療するほかなくなってしまいます。

便秘を改善し、スムーズな排便を心がけることでいぼ痔も脱肛も減っていきます。

また、脱肛と間違えやすい病気の中に、直腸脱というものがあります。

肛門の外に腸が脱出してしまうのは同じですが、腸そのものは健康で、痔はありません。

痔や脱肛だと間違えてしまうと治療の効果があらわれにくいので注意しましょう。

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ライター:監修。

木村妃香里写真

薬剤師

木村妃香里

全国に展開する大手ドラッグストアにて勤務する薬剤師ならではの広い視野を生かして活動中。

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