脱肛と直腸脱はどう違うの?治療法は?

脱肛と直腸脱は両方とも肛門から腸が脱出してしまう病気です。

しかし、違いも多くあります。

脱肛の方がメジャーな病気なので、本当は直腸脱なのにそうとは気付かずに脱肛の治療をしてしまい、いつまでも改善しないということもあります。

脱肛と直腸脱の区別をしっかりとつけ、適切な対処をしましょう。

脱肛と直腸脱の違い

脱肛 直腸脱

脱肛と直腸脱を素人が見分けるのは少し難しいです。

正確な診断を受けるためには病院の診察を受ける必要があります。

脱肛はいぼ痔が悪化したもの

脱肛は正確には病気の名前ではありません。

いぼ痔が悪化してしまったときに起こる現象です。

内痔核が大きくなり、悪化してしまうと痔核が排便の時に肛門から脱出してしまいます。

最初は自然に引っ込んだり、手で押し込めば戻ったりますが、段々と戻らなくなってしまいます。

出血や痛みが伴います。

直腸脱は直腸脱という病気

脱肛はいぼ痔ができてしまったことによって起こりますが、直腸脱は痔ではありません。

肛門から腸が脱出してしまう病気ですが、腸自体は健康です。

直腸脱は高齢の女性に多い

脱肛はあまり男女差がなく、年齢層も広いですが、直腸脱になってしまう人は高齢者、それも圧倒的に女性が多いです。

理由は後程説明をします。

症状は酷似

理由は違えども、脱肛も直腸脱も直腸が肛門から脱出してしまうという現象は同じです。

脱出が起きやすいのも排便時にいきんだり、お腹に力を入れたりしているときなどと共通しています。

そして、症状が悪化すると常に腸が脱出した状態でかゆみを帯びたり、肛門が腫れてしまったり、粘膜で下着が汚れてしまうところも同じです。

脱肛経験者が直腸脱になりやすい

何度も脱肛を繰り返していると肛門が緩んでしまい、痔ではなくても直腸が脱出してしまう直腸脱になってしまいやすいです。

しかし、患者はまたいつもの脱肛になってしまったと勘違いし、直腸脱を悪化させてしまいやすいです。

直腸脱について

医者 説明

直腸脱は痔ではないので、痔と間違えてしまうと効果的な治療ができません。

直腸脱の原因

直腸脱の原因はいくつかあります。

出産が原因

出産を繰り返すことによって直腸を支える骨盤底の筋肉が弱くってしまいます。

直腸だけでなく、子宮脱、膀胱脱も伴っていることがあります。

直腸の病気を放置

痔やポリープなど直腸の病気を放置しておくと直腸脱に繋がりやすくなります。

筋力の低下

直腸脱が高齢者に多い理由は加齢による肛門や直腸を支える筋力の低下です。

悪化してしまうと……

痔も悪化させてしまうと大変ですが、直腸脱も悪化させてしまうととても大変な病気です。

最初は排便時だけ脱出をしていても、次第にただ立っているだけでも肛門から粘液がでたり、腫れたり痛んできたりします。

つねに直腸が脱出していると便漏れをしてしまうこともあります。

生活するのが困難になってしまった場合、手術が必要になります。

直腸脱の治療法

直腸脱の治療法について説明をします。

薬で対処療法を行う

直腸脱を直接的に治す薬は今のところありません。

症状が軽度ならば、肛門から粘膜が出てしまうことで生じる腫れやかゆみなどを薬によって抑えます。

また、下剤や浣腸、整腸剤、便秘薬、漢方薬などを使って脱出の原因になりやすい便秘を予防したり改善したりします。

便秘にならないようにする

便秘になると排便時にいきむ必要が出て、それが原因で直腸脱になってしまいます。

便秘にならない食生活や生活習慣を心がけることで便秘を予防したり改善したりします。

排便時にいきまないようにする

便意があってもなかなか出ない時には無理に出そうとせず、一旦切り上げたり、便を緩くする薬を使ったりするのがおすすめです。

筋力をつける

骨盤底筋や肛門括約筋を鍛えます。

姿勢を良くする、腹筋をする、肛門を締めたり緩めたりするなどの習慣やエクササイズを続けることによって直腸脱の予防や改善になります。

手術をする

直腸脱の根本的な治療法は手術です。

手術は週種類ありますが、メジャーなものは2つで、開腹をして直腸を持ち上げる方法、もう1つは肛門から直腸を押し戻し、肛門を縫い縮める方法です。

開腹手術の方が再発率は低いのですが、全身麻酔や入院が必要になり、患者への負担が大きくなってしまいます。

ほとんどの場合、肛門の手術が選択されます。

こちらは日帰りも可能です。

脱肛と直腸脱を区別しましょう

医師 区別

脱肛も直腸脱も直腸が肛門から脱出してしまうという症状は同じです。

脱肛経験者が直腸脱になりやすいのもあって、直腸脱を脱肛と勘違いしてしまうことがよくあります。

直腸脱は出産や筋力低下が原因で起こることが多いので高齢の女性に患者や多い病気です。

悪化させてしまうと常に肛門から直腸が脱出している状態になり、便漏れなども生じて生活に支障が出てきます。

便秘をしないこと、筋力を衰えさせないことを心がける必要があります。症状によっては手術も必要になってきます。

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ライター:監修

木村妃香里写真

薬剤師

木村妃香里

全国に展開する大手ドラッグストアにて勤務する薬剤師ならではの広い視野を生かして活動中。

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