乙字湯は授乳中にはおすすめしない!その理由とは

乙字湯は痔に効果のある薬ですが、授乳中にはおすすめできません。

そこで今回は、乙字湯がなぜ授乳中におすすめできないのか、その理由や、痔の対策を書いていきますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。

産後の授乳期には痔になる要素がたくさんある

痔になる要素がたくさんある

妊娠を経て出産をするとその後女性は、授乳期に入ります。
実はこの授乳期にこそ痔は多発します。

子供を産んで初めて痔を経験したというママも非常に多いです。
ではなぜ授乳期に入ると痔になりやすいのでしょうか

①出産時のいきみで肛門周辺がうっ血する

まず出産時のいきみが原因で、イボ痔や切れ痔になる方はたくさんいます。

出産時に強くいきむことで、肛門に大きな負担が掛かってしまい痔になってしまいます。

②授乳による体内の水分不足

授乳をすると、体内の水分が母乳にもって行かれます。
授乳中は喉が渇いて渇いて仕方ないという経験をした方も多いはず。

体内の水分が不足すると、便が硬くなってしまい便秘になります。
また排出される便も硬いので、肛門にかなり負担が掛かり、イボ痔や切れ痔となってしまいます。

③睡眠不足・過労

授乳期は赤ちゃん中心の生活になり、睡眠不足や疲れがたまりがちになります。

睡眠不足や疲れは体内の血行不良を引き起こしたり、痔にとってもいいものではありません。

さらに自分の体に気を使っている暇もないので、気づいたら痔になっていて、進行していたというのも珍しくないのです。

以上が産後の授乳期に痔になりやすい理由になります。
当てはまる方も多いですよね。

実は私も産後の授乳期に初めて痔を経験した一人で、今思えば睡眠不足に便秘に、冷えに体に思い当たることはたくさんあります。

乙字湯が授乳中・妊娠中におすすめしない理由とは

妊娠中におすすめしない理由

ではなぜ乙字湯が授乳中や妊娠中に服用することをおすすめしないのか、その理由を書いていきます。

まず、乙字湯には大黄、黄ごん、当帰、升麻、大黄、甘草といった6つの生薬が含まれていますが「大黄」が授乳期・妊娠中にはおすすめできません。

この大黄は、便を柔らかくして排便をくだして、便秘解消にとても効果がある成分になっていますが、人によっては大きく作用してしまい「下痢」を引き起こします。
また、大黄には

「子宮収縮作用」

があると言われていて、早産や流産を引き起こすとも言われています。
大黄だけでなく、センナ、ビサコジル、アロエ、アンゼリカといった成分も同様に危険と言われています。

また母乳を通して子供に大黄の成分がいきわたるとも言われています。

大黄には、便を柔らかくして排便を下す、便秘解消効果があると書きましたが、これが赤ちゃんにいきわたると下痢を引き起こしてしまいます。

以上が授乳中と妊娠中に乙字湯をおすすめできない理由になっています。

しかし、漢方の説明書には授乳中・妊娠中の方は服用を医師に相談してくださいと書いてあります。

ですから、服用する際は必ず医師に相談してください。

しかし、妊娠中はかかりつけの産婦人科、授乳中は小児科やほかの内科でも授乳中であることを伝えれば、妊娠中でも授乳中でも飲めるものを処方してくれます。

ぜひそちらの薬を服用したほうが安心ですよね。

授乳中でも使える「ボラギノール」

ボラギノール

出典:http://mamanista.jp/

では授乳中でも使用できる痔のお薬が、有名な「ボラギノール」です。
ボラギノールの中でもボラギノールMシリーズを使用するようにしてください。

ボラギノールには

  • ・ボラギノールA
  • ・ボラギノールM
  • ・ボラギノールEP

と3種類のシリーズがあります。
ボラギノールEPは内服薬なので、授乳中に赤ちゃんに移行することも考えられるので、服用はやめておきましょう。

ボラギノールAはステロイドが配合されている外用薬になっています。
ですが授乳中にステロイド剤が入っているものを使用するのは、抵抗がありますよね。

一応ボラギノールにAシリーズに含まれているステロイド剤は、母乳への影響はほぼないと言われていますが、薬の説明書にも、授乳中・妊娠中に使用する場合は薬剤師に相談すると書いてあります。

ですが、ボラギノールMシリーズならステロイドが配合されていないので、安心して使用することが出来るのです。
体内に入れることもないので、母乳に移行する心配もありません。

授乳中の自宅で出来る痔対策は

自宅で出来る痔対策

授乳中は、自分のことは後回しになり痔も悪化しがちです。
そこで、授乳中は痔にならないようにしっかり予防することが大切です。

最後は自宅で出来る痔の予防方法を紹介していきます。
痔の改善にもつながるのでぜひ参考にしてくださいね。

①便秘改善

授乳中は1日1ℓの水分が、母乳になると言われています。
そのため普段よりも多めに水分補給をしないと、便が硬くなり排便が困難となり痔の原因にもなります。

実は便の約7割が水分で出来ているため、水分をしっかり摂取することで、排便もスムーズになります。

便秘の改善が痔を予防する一番の方法になります。
また痔の症状の緩和にもつながります。

さらに食物繊維をしっかりとり、野菜を多めにとることを心がけましょう。
食物繊維は、水溶性と不溶性がありこの2つの食物繊維をバランスよく摂取してくださいね。

また、オリゴ糖やビフィズス菌をとるのもいいでしょう。

②ウォシュレットを使用する

肛門の皮膚はとても敏感なため、トイレットペーパーでこすると刺激で痔の原因となります。

そこで普段からウォシュレットの弱で洗浄してからさっと吹くことで、かなり刺激が軽減されます。
また、清潔に保つことが出来るので痔対策にもなりますよ。

③血行を良くする

痔はいきむことで、肛門付近で血管が圧迫されてうっ血してしまうのが原因です。
なので日頃から肛門を温めて血行を浴しておくことで、うっ血を防ぐことができます。

入浴をするのが一番ですが、産後1ヶ月は入浴できませんよね。
お尻にカイロを張ったり、シャワーで温める事でも効果があります。

④なたまめ茶

なたまめは、口臭や歯茎のはれ、歯槽膿漏、デトックス効果もあります。

さらに膿を出す効果があるので、膿を持ったイボ痔の症状を抑える効果も期待できまよ。
血行を促進する効果があるので、授乳中にもおすすめの飲み物です。

⑤潤滑油をぬるワセリン

ワセリンを肛門に塗るという方法もあります。
ワセリンを塗ることで、便の排出をスムーズにするので、肛門にも優しく排便することが出来ます。
ベビー用のワセリンを使えば、赤ちゃんにも使える成分しか入っていないので安心ですよ。

まとめ

乙字湯と授乳中について

いかがでしたか?
今回は乙字湯と授乳中について見てきました。
最後はこの記事のまとめを書いておきます。

  • ・産後の授乳期は痔になる要素がたくさんあり、痔で悩んでいる人も多い
  • ・乙字湯は授乳期や妊娠中の服用は薬剤師や医師と相談するのがいい
  • ・ボラギノールMシリーズなら授乳中でも使用できる
  • ・授乳期は痔にならないようにしっかり対策することが大切

以上4つが今回のまとめとなります。
乙字湯は授乳期には服用を控えた方がいいでしょう。

痔になってしまった場合は、ぜひ病院を受診して授乳中でも飲める薬を使用してくださいね。

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ライター:監修。

木村妃香里写真

薬剤師

木村妃香里

全国に展開する大手ドラッグストアにて勤務する薬剤師ならではの広い視野を生かして活動中。

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